「モロッコ 幾何学模様」

ここに注目!

・フランスタイルを購入し、初めて幾何学模様を作った作品です。
・モロッコの伝統的な幾何学模様です。
・スイス滞在中に作成したため、中央の星形タイルは8つのパーツを組み合わせたものを使用しています。

こちらの作品を作成するまで、構想から長い年月がかかっています。
というのも、こちらの幾何学模様は2016年、白石普氏の元に作図の勉強に行き、何枚か描いたものに基づいているからです。

初めて作図した幾何学模様が下の写真です。
こちらの描き方を元に、2019年、本作作成のために作図したものが下の写真です。
上記のように作成したい幾何学模様が決まりましたので、次は使用する素材について考えました。
日本から持参したタイルではこのデザインのモザイクを作るのは難しいなと感じていたので、思い切ってかねてより気になっていたタイルをフランスより直輸入してみました。

フランスタイルを購入してみて分かったことを挙げてみます。
①サイズが日本で市販されているモザイク用のタイルより大きい。
そのため、1つずつのパーツが大きくとることができ、タイルで幾何学模様を作成する上で作業がしやすい。
②ニッパーでカットしやすい厚さで、大変扱いやすいタイルである。
③表面に凹凸があり、色も豊かに揃っているので多彩なデザインが可能。


以上のようなフランスタイルの特色を踏まえて、この作品に使える!と判断し、作業に取り掛かりました。

まず最も難航したのは中央部の変形星形を作成するところです。
この形は正方形に小さな三角を四つくっつければ簡単にできるのですが、どうしても中心から広がっていくデザインにしたかったため、8つのパーツをカットしてくっつけました。
こちらのパーツは何十個も同じものを作成して、ピッタリ合うものをチョイスしました。
日本に帰国後は、この形は陶芸教室にて焼かせていただき、オリジナルタイルを作成することで時間短縮できるようになりました。

さて、ここからはタイルをどんどんカットしていきます。
スイスの住んでいた家には地下室があり、その一角をモザイクタイルの作業場にしていました。
そのため作成途中でもそのまま置いておくことが出来たので、とても楽でした。
以上のカットまで終わったところで丸い台に貼り付け、最後に1番外側の白いタイルを調整しながらカットして貼りました。

目地入れをして完成です✨
本作は本来は上の写真のように足を3本付け、ミニテーブルとして使用出来るものです。
今回の個展では展示用に足を外してあります。

とまとはうす mosaics

モザイクの技法を用いてタイルの作品を作る教室です。

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